9月1日は防災の日。また、9月1日を含む1週間は防災についての知見を深めたり、増やしたり、またそれを広く普及させたりすることを目的とした取り組みを行う『防災週間』となっています。
そこで今月のコラムでは、空調機の防災についてQ &A形式でお伝えしていくことにします。
Q、空調機の寿命はどれくらい?
A、空調機の寿命にも個体差があります。3年で故障するものもあれば20年近くまで使用できるものもあるなど寿命は異なりますが、平均すると10年〜15年くらい。業務用の大型空調機も家庭用の小型空調機もいずれも同様で交換時期に大差はありません。
頻繁に取り替えるものではないということはおわかりいただけたと思うのですが、そうなると次に気になるのは空調機の寿命をどのように判断するのかということだと思います。しかし、残念ながら“なんの不調も起こしていない状態で不調が起こりそうな箇所を判断することはプロ目線からしても非常に難しい”ことなのです。
Q、空調機が寿命を迎えると、どんなことが起きる?
A、空調機が寿命を迎えた場合、ただ動かなくなるだけなのか、もしくは発火の恐れがあるのかと不安になる方もいらっしゃるかもしれません。ですが安心してください。空調機の寿命で起こりうるトラブルは多くの場合、“送風は出るが冷暖房が効かなくなる”ということくらいです。……とはいえ、冷暖房に体が慣れてしまった現代人にとっては、冷暖房が効かなくなるというのはそれだけで大問題なのですけれど。
Q、空調機の交換時期の目安は?
A、故障の原因にもさまざまな原因がありますが、10年付近で故障してしまった場合には、多くの場合、修理ではなく交換を勧めさせていただいております。これは“製品製造が10年までだから”というのが大きな要因。10年を過ぎると製品修理に必要な部品が出回らなくなってしまうのです。どんなに優れた技術や豊富な知見がある職人の腕をもってしても、必要なパーツがなければ修理することはできませんからね。
Q、防災対策として、自分でも何かできることはある?
A、空調機の防災対策は、プロにお任せいただくのが一番! 弊社では、業務用空調機の防災対策を相談されることも当然あるのですが、たとえば冠水地域の場合には「室外機の設置高さを上げる」などのご提案を、強風や地震などの対策をしたいと考えている方には「室外機の転倒防止策」を講じるなどの対策をご提案します。
それともう一点。これは防災対策ではないのですが、フィルター清掃等の定期的なお手入れは空調機のためになる対策だといえます。これは皆さまでも行えるお手入れなので、少しでも長持ちさせたい場合にはぜひ意識的に行ってみてください。
エアコンの修理を行うためには、非常に多くの専門的知識が求められます。業務用の空調機においては、家庭用の空調機よりもずっと複雑な部分まで理解していなければなりません。そのため弊社では社員一人ひとりが高い専門知識を持って働けるようなサポート・環境づくりに注力しています。
メカニックが好き、機械いじりが好き、知識をつけることが好き、既知の専門知識をさらに深めたいなど弊社社員の入社理由はさまざまですが、皆に共通しているのは向上心の強さと周囲への思いやりを忘れないという点だということ。言葉にすると少しキザでしょうか(笑)。
さて、弊社では業績好調につき、現在新規社員の募集をしております。
楽しく笑顔の絶えない環境で、一生涯にわたって役立つ専門的な知識を身につけたいなら、弊社でのチャレンジをおすすめします!